(音声メッセージは礼拝後にアップする予定です。)
十字架の道行(みちゆき)
皆さん、おはようございます。IBFに帰って来て、皆さんと共に神のみ言葉を読めることを、嬉しく思います。さて、2年以上かけてマルコの福音書からメッセージしてきましたが、今日でマルコからのメッセージを終えたいと思います。今日の箇所にはイエスの裁判、死、復活について書かれています。
ただ今日は通常の宣教メッセージとは違う形で行いたいと思います。今日は聖書を黙想することで進めていきたいと思います。これは、クリスチャンの間でよく行われていて、「十字架の道行(みちゆき)」 と呼ばれる、イエスさまの受難を黙想する方法です。
皆さんが今日エルサレムを訪れるなら、「悲しみの道」という意味のヴィア・ドロローサを歩くことができます。この道には、イエスさまの生涯の最後の出来事を表す14のステーションがあります。ステーションは、とどまるという字の留(りゅう)とも呼ばれます。この十字架への道をたどることによって、クリスチャンは聖書を実際に体験し、イエスさまの愛に満ちた犠牲を、より深く自分と結びつけて考えることができます。
エルサレムへ行けない人たちは、イエスさまについて描かれた絵を見ることで、黙想することができます。今日私たちがするのはそれです。敦子さんが聖書を日本語で朗読し、19世紀フランスの画家ジェームズ・ティソの10枚の絵を見つめながら、静まって黙想の時を持ちます。
******
各ステーション、各絵において次のことを行います。
1) まず、私が日本語で「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます」と言います。
その後、皆さんは「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです」と応答します。スクリーンにこれを表示します。
2) 次に、聖書を日本語のみで敦子さんに朗読してもらいます。英語の方は黙読してください。朗読箇所の多くはマルコによる福音書14章から16章です。
3) 2分間、静まって絵画を見つめます。この静まる時に、十字架でのイエスさまの犠牲に対する感謝を深められるよう、聖霊の導きを祈り求めましょう。
4) 各絵の最後に、私が短い祈りを捧げ、締めくくります。
******
第1ステーション: サンヘドリン(ユダヤ議会)によって死刑の宣告を受けるイエスさま
司会: 「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます.」
会衆: 「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです。」

(マルコ14:55~65を読む)
主イエスさま どうかイエスさまの足跡に従っていくことができますように。 イエスさまは人の子であり神の子、私たちの主キリストと告白できますように。 あなたは今も、そしてとこしえに生きて支配しておられます。 アーメン
第2ステーション ポンテオ・ピラトによって裁かれるイエスさま
司会: 「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます.」
会衆: 「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです。」

(マルコ15:1-15を読む)
主イエスさま、私たちは、あなたの足跡をたどることがいつもできるわけではありません。あなたは、苦しみの深いところへ、ひとり歩まれたからです。それは、私たちがバラバのように自由とされるためでした。あなたは今も、そしてとこしえに生きて支配しておられます。アーメン。
第3ステーション: 鞭(むち)打たれ、いばらの冠(かんむり)をかぶせられるイエスさま
司会: 「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます.」
会衆: 「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです。」

(マルコ15:16-20を読む)
主イエスさま どうかイエスさまの足跡に従っていくことができますように。慈しみ深く、善なる王である主よ、私の心を統(す)べ治(おさ)めてください。あなたは今も、そしてとこしえに生きて支配しておられます。 アーメン。
第4ステーション: 十字架を背負うイエスさま
司会: 「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます.」
会衆: 「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです。」

(ヨハネ19:16b-17を読む)
主イエスさま どうかあなたの足跡に従っていくことができますように。 イエスさまだけが私の王です。あなたは今も、そしてとこしえに生きて支配しておられます。 アーメン
第5ステーション: クレネ人シモンがイエスに代わって十字架を背負う
司会: 「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます.」
会衆: 「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです。」

(マルコ15:21を読む)
主イエスさま どうかあなたの足跡に従っていくことができますように。自分の十字架を背負う力を与えてください。主は、私たちのために最も重い十字架を背負ってくださいました。あなたは今も、そしてとこしえに生きて支配しておられます。 アーメン
第6ステーション: 十字架につけられるイエスさま
司会: 「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます.」
会衆: 「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです。」

Read: Mark 15:24-32
(マルコ15:24-32を読む)
主イエスさま どうかあなたの足跡に従っていくことができますように。あなたが恵みによって私たちを許してくださったように、私たちも私たちに罪を犯した人たちを許すことができますように。 あなたは今も、そしてとこしえに生きて支配しておられます。アーメン
第7ステーション: 悔い改めた犯罪人にパラダイスを約束するイエスさま
司会: 「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます.」
会衆: 「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです。」

(ルカ23:39-43を読む)
主イエスさま どうかあなたの足跡に従っていくことができますように。あなたの恵みによって、きたる最期の時に私たちもイエスさまと共にパラダイスにいることができますように。
あなたは今も、そしてとこしえに生きて支配しておられます。アーメン
第8ステーション: 十字架で息絶えるイエスさま
司会: 「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます.」
会衆: 「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです。」

(マルコ15:33-39を読む)
主イエスさま どうかあなたの足跡に従っていくことができますように。罪のない主の苦しみと死によって、主は私たちに、父なる神への道を開いてくださいました。あなたは今も、そしてとこしえに生きて支配しておられます。アーメン
第9ステーション: 葬られるイエスさま
司会: 「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます.」
会衆: 「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです。」

(マルコ15:42-47を読む)
主イエスさま どうかあなたの足跡に従っていくことができますように。主は全ての人が行かねばらない死と墓へ下って行かれました。全ては、あなたが蘇られるためでした。あなたは今も、そしてとこしえに生きて支配しておられます。アーメン
第10ステーション: 蘇えられたイエスさま
司会: 「主イエスさま、あなたを崇(あが)めます。そしてあなたを褒(ほ)めたたえます.」
会衆: 「聖なる十字架によって、あなたは世をあがなわれたからです。」

(マルコ16:1-8を読む)
主イエスさま どうかあなたの足跡に従っていくことができますように。私たちが死から命へと、あなたに従っていけるように、終わりの日に私たちを蘇らせてください。あなたは今も、そしてとこしえに生きて支配しておられます。アーメン
******
聖書を読み、芸術作品を見て黙想することで、イエスさまを新しい方法で経験することができたのではないでしょうか。どうか今週も主があなたにお語りくださいますように。