2017年11月1日~3日まで、新宿の近くにある国立オリンピック記念青少年総合センターを会場にして、アジアカベナント大会が開催されることとなった。この大会は日本では2回目となる大会(会議)である。前回2001年に日本で開催された大会に参加した時に、アジアから参加された台湾やインド、フィリピン、タイの代表の発表や挨拶を興味深く聞いたことを覚えている。あまりこのような会議に熱心でなかった私は、初期のころのインドやタイでの会議には参加しなかったが、アジアの教会との協力を通して、台湾からの青年が日本に伝道のために派遣されるようになり、彼らの信仰にふれ、彼らの招きに応じるような形で台湾で開かれた海外での会議に初めて出席した。続いて台湾、タイでの会議に何度か参加し、今では日本のアジアカベナント会議の代表に就任するに至っている。
いろいろな伝道があってよい。会議を通して、国際的で、文化的な伝道を見させていただいた。また地域を経済的に支えるような漁業や農業プロジェットや、医療伝道、その他様々な社会での貢献を見させていただき、日本の伝道の在り方を再度考えさせられている。
長年日本での大会は難しいと思ってきたが、今回は、日本での大会へと神様は導いてくださっている。経済的にも大変さが予想される。しかし、多くの牧師先生が企画に加わってくださって、準備が進んでいる。
ぜひ、皆様にも今回の大会に参加してほしいと願っている。多くの日本の参加者が与えられてこそ、今回の大会は祝福されるし、日本の教会が多様性のある伝道へと目が開かれていくことが神様の願いであると思っている。礼拝出席者の減少や高齢化が進む中、日本には伝道への発想の転換が求められている。
一つ私の心に残った礼拝の姿をお分かちしたい。タイでの地方での伝道であるが、信徒リーダーが中心になって、家の教会が多く起こされている。農家の軒下で礼拝がもたれる。民族楽器で賛美をし、民族的な踊りがはじまる。道を通る人達がのぞき込んでいる。「私たちは真実の神様を礼拝しているのですよ。一緒に私たちの輪に入りませんか?一緒に聖書を学びませんか?」そのような会話が生まれている。他方、タイの都会では、現代的な音楽で若者が多く集まる教会が存在する。福音が多様性をもって、地域や年代に合うように多くの人たちに伝えられているのである。
ぜひ、皆さんで今回の大会のために祈って頂きたい。一日参加でもよいので、友達をさそい、海外ゲストと交わり、世界に生きるクリスチャンの一人とさせていただきたいものである。

「弱い人々には、弱い者になりました。弱い人々を獲得するためです。すべての人に、すべてのものとなりました。それは、何とかして、幾人かでも救うためです。」コリントⅠ 9:22
インタナショナルバイブルフェローシップ牧師
伊野彰一 

アジアカベナント大会