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24章は全世界に対する裁きの預言が書かれています。1節には、「主は、地を荒れすたらせ、・・その住民を散らされる。」と書かれています。主語が主と書かれているように、神ご自身が世界の裁きを始められるのです。2節では、どんな立場の人も同様に裁きの対象になっている様子が描かれています。「民は祭司と等しくなり、奴隷はその主人と、・・」そこには立場や職業の違いはありません。3節に、「地は荒れに荒れ、全くかすめ奪われる。・・」とあります。この表現は、世界の裁きが、自然の災害によるものと、戦争によるものであることを示しています。4節に、「世界はしおれ、衰える。天も地とともにしおれる。」とあります。天も地とともにと表現されていますから、神の裁きは宇宙的な規模での裁きであることが預言されています。それでは、神の裁きの原因は何でしょうか。5節には、その理由として、「彼らが律法を犯し、定めを変え、とこしえの契約を破ったからである。」と書かれています。皆さん思い出してください。最初に神によって創造されたアダムとイブのことを。最初の人類は、罪を犯し、神から離れて行ったのです。その結果、土地はあなたのゆえにのろわれてしまったと書かれています。参照創世記3:17。2:16,17。人間は神の教えから離れ、祝福の律法から離れて生きてきたのです。神を愛すること、自分と同じように隣人(他者)を愛すること、この神の律法に人類が生きることができたら世界はどんなに違ってきたことかとは思わないでしょうか。それは、私たちの人生でも同じです。6節に、「それゆえ、のろいは地を食い尽くし、その地の住民は罪ある者とされる。それゆえ、地の住民は減り、わずかな者が残される。」と書かれています。ここで、わずかな者が残されるとの表現に目を留めてください。このわずかな者が主を信じる者で、この人たちが、主をほめたたえる姿をイザヤは見るのです。彼らは、このような困難な中でも主をほめたたえて、喜び歌うのです。14節に、「彼らは、声を張り上げて喜び歌い、海の向こうから主の威光をたたえて叫ぶ。」と書かれています。それだけではなく、東の国々で、西の島々で、イスラエルの神をあがめるのです。残された信仰者は、たとえ少なくて、全世界で喜びの歌をささげるのです。このことが、私が全世界の裁きは、信仰者にとっては慰めのメッセージです、と信じる理由です。
25章は、神の裁きに対する賛美が語られています。イザヤは、裁きがどれほど大きく厳しいものであっても、それは全知全能の神のご計画の中でなされることであることを知っていたのです。そして、残された民にとっては、感謝と勝利の原因となることを知っていたのです。24章の最後の節、23節には、「月ははずかしめを受け、日も恥を見る。万軍の主がシオンの山、エルサレムで王となり、栄光がその長老たちの前に輝くからである。」と書かれています。主が全世界を裁かれるその時、主イエスがシオンの山、エルサレムで王となる。その日は太陽よりも月よりも輝く日、神の栄光の日になることが預言されています。神の裁きの日は、信仰者にとっては喜びの日となるのです。
イエスはもう一度戻って来られます。そして、すべての民族、国々に、また、私たち一人一人に正しい裁きをなされます。その日は、信仰者にとって喜びの日となるのです。今まで、力を誇ってきた民にとっても主を恐れ、主をほめたたえる日になるのです(25:3)。そして、イエスは、特に弱い者、貧しい者のとりでとなられるのです(4)。さらに、再臨のイエスは、私たちのために最良の祝宴を開いてくださいます(6)。罪ゆえに苦しんでいた人たちの悲しみのおおいを取り去ってくださいます(7)。参照Ⅱコリント3:14。そして、死の恐れから解放してくださいます。8節には、「永遠に死を滅ぼされる。神である主はすべての顔から涙をぬぐい、」と書かれています。9節には、その日、人は言う。「見よ。この方こそ、私たちが救いを待ち望んだ私たちの神。この方こそ、私たちが待ち望んだ主。その御救いを楽しみ喜ぼう。」と書かれています。
皆さん、この世界ではいつの時代でも独裁的なリーダーが登場します。もし、その中の何人かが核のスイッチを握るようなことがおきれば、この地球は簡単に破壊されてしまいます。それがこの世界の現実です。しかし、イエスが戻って来られて、神の裁きの日はいつか来ます。私はそのように信じています。信仰者は語るのです。イエスこそ、私たちが救いを待ち望んだ私たちの神。この方こそ、私たちが待ち望んだ主。その御救いを楽しみ喜ぼう。と。この希望を持って生きてまいりましょう。
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