↓メッセージが聞けます。
今回は、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」(マルコ6:50)からのメッセージです。
これは、湖の真中で、弟子たちの舟が向かい風のために漕ぎあぐねているのをご覧になり、夜中の3時ごろ、湖の上を歩いて、彼らに近づいて行かれたイエスを幽霊だと思い、叫び声をあげた弟子たちに語られたイエスの言葉である。マルコ6:45-52を読んでいただきたい。マルコのメッセージは、弟子たちの心に起こった驚きを、「そして、舟に乗り込まれると、風がやんだ。彼らの心中の驚きは非常なものであった。」と表現している。キリストこそ天地を支配する神であることを体験した驚きの表現であろう。
同じ箇所を、マタイは、ペテロの体験に触れ、新たなメッセージを加えている。マタイ14:22-33を読んでいただきたい。ペテロは湖の上のイエスに「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」(28節)と勇気あるお願いをしている。そして、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに行ったと書かれている。これが本当なら、ペテロは世界で初めて水の上を歩いた人間となる。ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけ、「主よ。助けてください。」と言ってしまったようである。何を見て人生を歩むのか?一人一人考える必要がある。恐れを見て生きるのか、それとも希望を見て生きるのか、2つの道があなたの前に広がっている。同様に、イエスの伸ばした愛の手を見て、人生を歩むのか、風や波を見て生きるのか、各自決断をしていく必要がある。
人生には絶えず風や嵐が襲ってくる。それにもまして神の愛の御手が注がれていると私は信じる。そして、弟子たちのように、イエスを拝んで、「確かにあなたは神の子です。」(33節)との信仰告白をする者でありたいと願う。